「3」という数字に縛られている話

僕は中学生の頃から「3」という数字にかなり囚われている。

学生の頃から悩みが絶えなかった。

「今日、ああいう言い方しちゃったけど、嫌われたかな?」

「俺、教室を変な空気にしたかな」

「みんな実は俺のことを嫌いなのではないか?」

等々根拠のない不安と、ずっと戦っていた。

これではラチがあかないということで、

僕は「悩みを考えるのは3回まで」と決めた。

1回目の「悩みを考えるタイム」は学校に行く前、2回目は帰宅後

3回目は「お風呂」

悩みを考えるタイムの終了のお知らせは、自分の後頭部をおもいっきし

叩く。頭の中から外へ、悩みを飛び出させるというイメージだ。

 

最近知ったのだが、この方法は案外間違っていなく、昔読んだ心理学の本に

思考とは「癖」で切り替えるには「きっかけ」を与えることが必要だと書いてあった。

野球選手が靴紐を結んで、試合モードに切り替えたりするのと同じだ。

イチローが毎日カレーを食べる「癖付け」のようなものなのかもしれないが、

生憎中学生の僕には365日分のカレールーを持ち合わせていなく

自分の後頭部をぶっ叩くことしか出来なかった。

一度、頭の前の部分を叩いたところ、「悩み」が頭の中に突き刺さって

永遠と悩まなければならない気がしたので、後頭部から叩くことにした。

 

やり続けていると、案外うまくいってかなり一日が楽になった。

 

「3」の名残

「3」という数字が脳にこびりついてしまったことで、今もそれが落ちない。

未だに悩みを考えていいのは3回まで。「4」という数字にかなりマイナスなイメージを持っているので、4回目の「悩みを考えるタイム」にはどうやったって突入できないのも、よくできている。と、中学時代の「僕」に感心した。

 

一番「3」に頭を侵されていた頃

この頃は、統合失調症らしき兆候が見られていたので、僕は余計「3」に侵された。

統合失調症の頃の話はこちらで。↓↓↓比較的ポップにまとめてます。)

ochiainowife.hatenablog.com

 

鍵を閉めたか確認していいのも3回まで。

ガスの元栓を3回まで。

何もかも3回まで。

「癖」とは恐ろしいもので、大学生時代は何をやるのも「3回」やらないと

気が済まなくなってきた。

2回鍵が閉まっているのを確認しても、3回鍵が閉まっているのを確認しないと、鍵が閉まっていないと思っていた。

何もかも「3回」やっていたので、外出しようと決めてから

①「二階のロフト、リビング、トイレ、風呂の電気の確認✖︎3セット」

②「ガスの確認✖︎3セット」

③「鍵の確認✖︎3セット」

をしなければならいので15分はかかった。

1番僕が嫌っだのは、やっとの思いで外に出ることができ、

鍵の確認に入る時、3回目のチェックで

「本当に閉まっている?」という疑念が生まれしまう、時である。

これが起きてしまうと僕はとても困ってしまう。

「4回目」の鍵の確認はできないからである。

そこで僕が今まで培ってきた、「癖」のコンボが発動する。

 

「4回目の鍵チェックが生まれてしまう」

「悩み」となる

後頭部を叩いてリセット

①「二階のロフト、リビング、トイレ、風呂の電気の確認✖︎3セット」へ戻る

②「ガスの確認✖︎3セット」

③「鍵の確認✖︎3セット」を失敗

「4回目の鍵チェックが生まれてしまう」

「悩み」となる

後頭部を叩いてリセット

①「二階のロフト、リビング、トイレ、風呂の電気の確認✖︎3セット」へ戻る

②「ガスの確認✖︎3セット」

③「鍵の確認✖︎3セット」を成功

外出成功!!!!

 

と言ったアルゴリズムで無事外出することが出来ていたのである。

 

助けてくれる時もある「3」 

「3」が助けてくれる時もある。

僕は考えてはいけないことを、考えたくなる癖があり(皆あると思う)

それが顕著に出るのが、エロいことを考えている時である。

そんな時「3」が助けてくれる。

 

大学生の時、淫夢を見た時のこと。

夢の中で、意識ははっきりしていた。僕の上に跨り、腰を振る女がいた。

「これは夢だ。」と気づいたと同時に

「この快感は現実で誰かにいれられてる可能性がある」と思ったほどの

心地よさが僕を包んだ。

 

しかし顔がのっぺらぼうであった。すぐさま、自分で顔を考えなくては勿体無いと思った時、考えてはいけないことを考えたくなってきたので。

「1回目の顔チェンジ」は 男友達の顔になった。

友人が俺に腰を振りまくるもんだから、これは良く無いと

急いで

「2回目の顔チェンジ」

すると、幼い頃、僕に良くでんろく豆をくれた、母方のおばあちゃんの顔になってしまった。やっば!!

チャンスはあと、1回。3回目で美女の顔に!!

だけど、変な顔も考えたい!!うわ!!!フィニッシュしてしまう!!

母方のおばあちゃんの顔ではイケない!!とにかく顔を変えなくては!!

 

と「3回目の顔チェンジ」で腰を振る女体の顔は僕の顔になり

そのまま夢精してしまったのだ。

 

3回切り替えるという「癖」がなかったら、危うく、

1番夢精してはイケない人で、夢精してしまうところだったのだ。

父方ならまだしも。

 

今も「3」の癖は多少あるが、だいぶマシになったと思う。

 

〜終わり〜

〜終わり〜

〜終わり〜

 

写真で振り返る、2か月で脱サラするまでと、それからの地獄。(地獄の短期バイトプラカード持ち)

前回は無職絶頂編を書きました。

ochiainowife.hatenablog.com

 

突然訪れた地獄

無職になってから、ひたすら遊びまくった。

お金の事は考えていなかった。いつか働くから、絶対無くならないかと思っていた。

異変に気づいたのはご飯と体重。みるみるうちに激やせしていった。

社会人の頃と生活の質の比較ができる、いい写真がフォルダにあった。

同じ素材なので非常に分かりやすい。

 

これが社会人の頃のご飯。

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これが無職のご飯。

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まあこうゆうことです。

 

派遣。

流石の僕も派遣バイトに行くことにした。

明日の生活が保障できなくなってきたためだ。

普通にバイトを始めたとしても、給料が入るのは入社してから一ヶ月後。それでは遅い。働くだけ働いて、給料日にはこの世にいないかもしれない。

なので3日後には給料をもらえる派遣バイトを選んだ。

 

選んだ派遣のバイトは面接なし、現地集合のプラカード持ちのバイト。

ひたすら不動産のプラカードを8時間持つバイト。

 

忘れもしない屈辱の初プラカード持ち

初日は、二子玉川でのプラカード持ちであった。

集合場所にはおっさんが一人いた。気さくな感じで、ずっとヘラヘラしているおっさんだ。

集合場所に派遣会社の人がいるという話だったが、姿を見せず

プラカードをまず、バスに乗って不動産会社に取りに行けと言われた。

バスで20分、そこから歩いて15分のところに不動産会社はあった。

この往復のバス代は出ない。

場所が分からなかったため、少し遅刻してしまった。

おっさんは「さ、じゃプラカード持ってこよっか」と僕に言い放ち

そこから動こうとしない。

結果、僕だけが不動産会社に怒鳴り散らされた。

ちなみに二日目も、このおっさんと同じだったが、この人は肝心なところは全部俺にやらせようとした。

2日目は僕から「プラカード持ってきてもらっていいですか?」

というと

おっさんは「うん、そうしよう」

と言って、お互いその場から5分は動かなかった。結局僕が取りに行った。

 

驚きだったのは、プラカードのサイズである。木製で2メートルくらいあり、とても重かった。このプラカードを持ちながら15分歩きバス停に戻り、

運転手と二子玉川に向かうエセ貴婦人に、めちゃくちゃ嫌な顔をされながらバスに乗るのだ。

土曜日なのに、プラカード持ってスーツ着て、おっさんと二人で

道行く人全員に「可哀想」と思われている気がした。可哀想と思われるくらいなら、いっそ笑い飛ばして欲しかった。

俺とおっさんがバスに乗ると、車内の空気が一瞬重くなるのを感じた。

変な人がいきなり電車に乗ってきた時、車内全員が出すあの空気感の10分の1くらいのやつだ。その原因が自分であることにびっくりした。

 

敷地内と敷地外

二子玉川でデパート前でひたすらプラカードを持つ。

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親は良いスーツを着ろと、金がない中、高いスーツを買ってくれた。

親に会社を辞めたことは言えていない。

良いスーツでプラカードを持つことが切なくなってきた。

この時はもう精神的にかなりやられていたから、ネガティブなことしか

頭の中に浮かばなかった。

そんな中、急に土砂降りの雨が降ってきた。

おっさんは慣れた手つきで、カッパをリュックから取り出し、即着用していた。

僕のスーツがびちょびちょに濡れていった。

おっさんはびちょびちょになる俺に一言、「休憩入るわ」といってどこかに消えていった。

 

デパートの敷地には絶対に入ってはいけないと、僕は不動産に言われていた。

僕はデパートの目の前に立っていた。

急な雨だったので、僕のすぐ後ろに、二子玉川で日常をお過ごしの方達が雨宿りをしていた。

一歩でも後ろに下がれば、僕は雨に打たれず済んだのにそれをしてはいけなかった。

一歩後ろで、20人くらいの人達が雨宿りをしながら僕を見ていた。

「可哀想」

という声が聞こえて、心が折れそうになった。

「どこが可哀想なんだよ。これお金もらえてますから!!!!」と怒鳴りつけたくなった。

恥ずかしくてたまらなくて、あの日のことはもう忘れやしないだろう。

あのデパートの敷地内と敷地外の差は、雨に濡れている濡れていない、

以外のことでも、あらゆることを表していた。

 

 

帰り道

帰り道、バスの中でおっさんと話をしていた。

僕だけびしょびしょだったから、とっても寒かった。

おっさんは僕に何でこんなところで働いているのか尋ねた。

「芸人を目指していて、今はお金がない。今日食べる金がない」

と言ったら

「いいねえ!!若くて!!夢あって!!!」とその日イチバンの笑顔を見せた。

おっさんは蜜の味が好きらしい。

 

おっさんは帰り道ボソッと

「お金がない時は寝てるのがいいよ。金かかんないから」と僕にいった。

後日派遣会社の人から聞いたのだが、そのおっさんは派遣会社をクビになったらしい。

おっさん寝てんのかな。起きた方がいいぞ。

俺もおっさんも時間がないだろ

 

 

サラダを取り分けるより、ブチまけろ。

気がないから取り分ける

サラダを取り分けるという行為は、以前までは「気が利く女性」の代名詞であったが、最近では代名詞すぎて「サラダを取り分ける行為」そのものにさりげなさが無くなってしまったと思う。

 

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本当に無意識に取り分けたとしても、「うわっ。アピールきっつ」と僕は感じてしまうだろう。

そこまでくると、無意識に取り分けてしまう女性に腹が立ってくる。

だから僕は、意識的にサラダを取り分けない女性の方が好きだ。

 

意識的に気が利かない気遣い

先日バイト先で上司と後輩がレジに来た。

上司が後輩の飲み物を買うらしい。僕は、会計を済ませ品物を後輩に渡そうとした。

後輩が持つのが当然だからだ。

しかしこれは、「サラダを取り分ける行為」なのではないかと思った。

後輩が前に出るチャンスを俺が削ってしまっているのではないかと。

僕は敢えて、上司に品物を渡した。

そうすると、後輩がそれを遮り、「僕が持ちます。」と先輩にアピールできたのだ。

僕はサラダを取り分けるどころか、サラダを地面にぶちまけ周囲の女子達に

「私が拾います。」と言わせ、奥手な女子達にアピールする「場」を提供するレベルのことが出来たのだ。

 

バレてる

アピールというのは、根本が卑しい。だからそれを隠さなければいけない。

この前女友達から聞いた話がある。

「先輩とご飯に行った時の会計時、その先輩が「ごめん!みんな100円払って」

と言って後輩達に100円払わし、残りは全部先輩が支払った」

というエピソードだ。

その女友達は、それがカッコ良かったと言っていた。

勘弁して欲しいものである。

僕は、「今日はおごるからいいよ」と言ってくれた方がありがたいと感じる。

会計が5000円だとして、

「自分が気を使わわなくていいように、私に100円払わしてくれた。でも4900円は先輩が払ったんだ。ありがとうございます。」と思う。

根本がバレてる。

先輩の「俺は気が利くでSHOW」に100円の観覧料を払っているようなもんだ。

なんなら、最初におごるって言ってくれたら、もっと頼んだわと損した気持ちになる。

 

でも各々好きにしたらいいと思う。

書くことがないから、無理に目線入れてるだけだし。

僕は敢えて目線を入れてる事をバレたくない。

写真で振り返る、2か月で脱サラするまでと、それからの地獄。(無職絶頂篇!!)

今までの流れは、こちらからお願いします。

ochiainowife.hatenablog.com

 

会社を辞めてから

会社を辞めたのが6月30日。

引っ越して親から離れたのが、7月3日。

一人暮らしは、大学時代4年間していたから、余裕綽々。

 

引っ越しの日に※中島と木村と僕誕生会を友達にやってもらって

全てがうまくいくような気がした。

 

※中島 このPVに出てくる怖い人。ドラム。いい曲だから聞いてね。

youtu.be

※木村 カメラマン 

www.kimura-takumi.com

 

僕は手持ちのお金が結構あったし、7月にも有給分の給料が入る

予定だったので、お金には困っていなかった。

2か月は遊べるなと思った。

朝から朝までパワプロをしたり

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こんなことをしてしまうくらいはしゃいでいた。

 

あれ?やばいかも

1か月遊びまくった結果、お金がないのかもしれない感じがしてきた。

大学時代4年間一人暮らしをしていたとはいえ、奨学金などはあったし

完全な自給自足はこれが初めて。

想像外の支払いの多さに驚嘆した。

 

飯のレベルが落ちてきたので体感した。

社会人時代

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最終的には、巨大なゼリーになってしまったのだ。

質より量。量というか正確には「時間」

一回の食事でどれだけの時間をかけて食べれるか、継続時間の方が大事になってきた。

このゼリーはいっぱいあるから、いっぱいな時間食べられた。

 

バイトすっか。

家賃を滞納したので、さすがにバイトをすることにした。

成城学園セブンイレブンにバイトの面接に行った時、

「君お金ないでしょ?顔見たらわかるよ。」って言われて、危うく「魔」が差しそうになった。

結局家の近くのローソンで働くことにした。

店員はみんな、同い年だったのだが、全員社員。

「同い年なのにバイトすか?」って思われていそうで、辛かった。

 

当時ローソンで働いていた時に書いたブログを見たら、

当時の自分はこう書いていた。

=======================================

1番嫌だったのが、からあげクンを揚げている時、めっちゃお腹が空くってこと。
こっちは、何も食べれない状態。
そんな飢餓被れの奴に、唐揚げあげさせるって酷すぎる。

廃棄で時間切れを迎えた唐揚げ達を、ゴミ箱捨てる仕事を任された時があった。
ゴミ箱の前で3分間しゃがみこんで考えた時、
マジで自分はそうゆう所にいるんだって自覚して、笑っちゃった。

ゴミ箱の鍵の開け方がわからなくて、
新卒の同い年の社員さんに聞いた。社員さんは優しく教えてくれた。
僕が「ありがとうございます」
って言ったら
「これが違いですよ。」って笑いながら言われた。
僕も愛想笑いしちゃったけど、
その発言に冗談だとしても、事実が入ってるし
意図を感じた。家に帰って、愛想笑いしたことをめっちゃ後悔した。」

=======================================

そのブログのタイトルは「1週間で辞めたバイトの話」

当時このブログを書いている俺をぶん殴りたい。

「こんなに働いてたら、芸人じゃなくてローソンの人になってしまう」

とか全然違うこと言っている。目的と手段をはき違えている。

でもお金がないと、心にも余裕がなくて何も見えなくなるから仕方ない。

あと、「ここで辞めたらやばいよ!!やばいよ!!!って教えてあげたい。」

 

僕は8月から、11月1日まで冬の時代を迎えることになる。

次回は、「地獄の短期バイトプラカード持ち。」を書きます。

 

 

写真で振り返る、2か月で脱サラするまでと、それからの地獄。(無職突入編)

新卒で働き始めてから、2か月で仕事を辞めた。

今回はそれからの事を書こうと思う。

今までの流れは、以下から見て頂けると幸いです。

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会社から撤退!!

いきなり辞めると言い出した僕に、

営業部長は「もういいよお前!!お前がテレビ出たとしてもな、絶対見ねえからな!!」と怒鳴り散らして出てってしまった。

 

僕は、ひとまず自分の席に戻って

配属日でもあったので、二度とやることのない

作業を学んでいた。

 

そして、人事部長にもう一度会議室に呼び出された。

「落合君。社長が印鑑を押してくれました。本当にいいのね?もう戻れないよ?」

と言われた。

「あ、いいです」

と僕はあえてあっさり言った。

 

社長が印鑑を押すスピードが速すぎてびっくりした。

この日が確か、月曜日でその前の金曜日に

重役達の前で、中国研修の成果発表があり

そこで僕は高らかに「この会社を支える存在になりたい!!」

と言ったものだから、社長もさぞ驚嘆したことだろう。

社長もあえてあっさりしたんだろうな。 

 

人事部長は正式な退社の6月30日まで

2週間分の有給休暇をくれた。

6月30日は僕の誕生日でもあったので嬉しかった。

 

この日は早退させてもらえることになって、素直にラッキーって感じがした。

この瞬間にこの会社にくるのが最後となってしまったので、

僕はデスクの整理をすることになった。

 

先輩や同期が仕事をしている中で僕は、100枚くらいの書類を

シュレッダーにかけた。

それがめちゃくちゃ気持ち良かったのを覚えている。

全てから解放される気分だった。

 

ここら辺から、社員達が「落合どうした?」ってなり始めた。

僕はこうゆうのが大好きで仕方がない。

学生時代も、体調が悪くなったことを友人に言わず

いきなり早退したりとか、なんか「かませてる」感じがしてたまらない。

 

僕はみんなの視線を無視し、淡々と片づけを始めた。

シュレッダーをかけている時、人事部長が「引き出しの中、ごちゃごちゃ。だらしないね〜笑」

とおちゃらけてくれたのが、とても申し訳なかった。

この人事部長(50歳女性)は面接でも、僕を助けてくれたり、ずっと面倒を見てくれた人。

会社を辞める時、全員の敵になることを見越して、

この人は最後まで優しくしれた。

仕事を辞めた後も、親にバレないように色々手配してくれたりとか、すごいありがたい存在。

「人事部長は処女」って会社中に言いふらしてたのが申し訳なくなった。

 

そして、最後にシステム部の人達に

「あの、今日で会社辞めるんで。ありがとうございました」

と告げて会社を出た。みんな驚いてたな。

 

社長は最後まで目を合わせてくれなかった。かなり良い社長だったから残念。

同期にも特に何も言わなかったし、帰宅途中LINEブロックしたからあとは知らん。

 

会社を出る

会社を出た。めちゃくちゃ最高だった。

「いいの?ここに2度と来なくて、いいの???」

と何度も自問自答した。

 

そして帰宅。

問題はここから。

今は一人暮らしだが、この時はまだ親と暮らしていた。

帰宅すると親はまだいなかった。

ベランダで、死ぬほどタバコ吸った。

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本当に辞めたのかと浸っていると、親が帰ってきた。

「今日早かったのね。」

っていう一言で、現実を叩きつけられた気がした。

「うん」

と言って、部屋に逃げ込んだ。

この日から、引っ越すまで罪悪感で親と一回もご飯を食べなかったのは

とても後悔している。

冷蔵庫に俺の分の煮豚があって、夜中一人でレンチンして食べた時は

正直泣いてしまった。

細かいことは書けないけど、こんな状況で会社を辞めた僕は

死ぬほど親不孝だし、取り返しのつかないことをしたかもしれない。

まだ今も、会社を辞めたことは言えてないし

今日だって「会社どう?」って聞かれた

「システム部って感じだよ〜〜」って意味わかんないこと言ったけど、

もう会社エピソードがない。

まあそこらへんは、しゃあなしって感じだ。

 

出勤

次の日。

この日から引越しの7月3日までの2週間はかなりきつかった。

何しろ、親バレを避ける為

7時15分にスーツを着て、出勤しなくてはならないからだ。

俺は引越しまで2週間、朝出勤し、公園やファミレス、友人宅にいた。

そしてしっかり時間通りに帰宅した。(後半はもう親の顔を見るのが辛すぎて、何かと言い訳して、帰宅しなかった。)

 

初日は、

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行き先の分からないバスに乗った。

ワクワクした。

出掛け先っぽいローソンでからあげクンを食べた。

 

地獄の2週間を断片的に写真で振り返ってみる。

友人宅でゲーム三昧

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ファミレスで8時間をしのぐ

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ボンバーマンに明け暮れる

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バチカでのペドラザのライブ

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プールサイドの25mラジオ(現在毎週日曜放送中!!詳しくはツイッターで)

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マイメンと寿司

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写真はないけど、やついフェスにも連れて行ってもらった。

そこで話したこととか、何もかも覚えている。

 

特にこの2週間は色んな人に感謝しなくてはならない。

何故か当時感じたこととか、においとかまで何もかも覚えている。

多分今後も忘れられない。

 

引っ越し完了

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親からも脱却し、何もかもがうまくいくと思えた。

だけど、本当の地獄はここからだった。

 

左(就職前)色んなものがあった時 

右(就職後)ない時

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何もかも失った。お金の怖さを知った、4か月間。

次はそんときのことを書きます。

 

 

 

知らない酔っ払いにリュックを裂かれた話(加害者の視点になって編)

リュックを裂かれた

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昨日の帰り道、駅前でリュックを破壊されてしまった。

相手の気持ちになってしまい、ブチ切れる事が出来なかった。

今回は加害者側の目線になって「切り裂きリュック事件」を書こうと思う。

起きたことは「事実」。内心は事が起きた時に感じた加害者側の「想像」です。

以下で書かれる若者は「僕」。私は「45歳くらいの加害者」です。

昨日若者のリュックを裂いた話。

昨日は、会社の後輩(20代前半)3人を飲みに連れて行った。

非常に良い会であった。

次の日も会社があるというのに、24時近くまで飲んでしまった。

若い奴らと飲むと、私も昔を思い出してしまい

ついついはしゃいでしまった。

そろそろ終電が近いので、店を出て駅に向かった。

後輩3人はベロベロに酔っ払ってしまい、駅前の道で寝転んでしまった。

私はそれを見て笑っていた。「若さ」が羨ましいと思った。

 

後輩が寝ている横を、若者と中年男性が通り過ぎた。

綾野剛に似ているな」と私は思った。

綾野剛似の若者は、私の横で中年男性に

「お疲れさまでした」と頭を下げた。

きっと立派な仕事をしているに違いない。

 

いつになっても、後輩3人が道の真ん中で横たわったままなので、

私は自分達の会社の名前を叫んで、後輩3人に

「お前達が道で横たわっていると、会社名が汚れるぞ!!」

というジョークを飛ばそうとした。

しかし、私が言っても面白くはない。

「そうだ!!隣で信号を待っている綾野剛似の若者に言わせよう!」と私は思った。

斜め上の発想に我ながらさらに酔った。

 

私は若者に

「おい◯◯会社って叫んでくれ!!」と頼んだ。

若者は

「ええ!なんでですか?あ、一緒に会社なんですね?」

と状況をすぐに飲み込んでくれた。ノリが良さそうだ。

 

その会話を聞いた、後輩の3人が飛び起きこちらに全速力で向かって走ってきた。

そしてそのまま、若者のリュックを引き裂き(この時は気づかなかった)、そしてそのまま私ごと道に倒した。

私の上に後輩3人が重なった。若者がこちらに近づいてきた。

 

「手を貸してくれ〜〜」と私は行った。

若者は手を貸してくれたが、後輩3人が上に重なっているため中々起き上がれなかった。

「もういいよ!君は帰っていいよ。」

と若者に言った。

若者は

「帰っていいよじゃなくて、リュック裂けたんですけど。。。」

と言った。

 

 

私は酔っ払っていたこともあり「ああごめんごめん!」と受け流した。

若者は

「会社の名前とか聞いたんですけど。」

と言ってきた。

 

酔いが一瞬で冷めた。事の重大さに気づいた。

「お前らどけ。」

上に重なっている後輩を、会社の時のトーンで一喝した。

私は立ち上がり、彼に自分の名刺を渡し

「明日ここに電話をください」と言った。

 

若者は「いいです。そうゆうのは。今日はいい飲み会っぽいんで、そのまま楽しい気持ちで帰ってください。」と言ってくれた。

 

天使かと思った。

彼に「ありがとう」と告げると

「俺侍なんで、粋でありたいんで。」と訳の分からないことを言っていた。

「名前は?」と聞くと

若者は「名乗るほどのものでもないんで。」

と言っていた。若者は「これ言いたかったんですよね〜」みたいな顔をしていた。

「下の名前だけでも教えて?」と聞くと

「りょう」と教えてくれた。(以下りょう)

 

 

ひとまず、ホッとした。

リュックを引き裂いた張本人はどこかに走り去ってしまった。

 

若者と帰る駅が同じだったので、我々は信号を待っていた。

早く青になれと思っていたが、黙っているのも気まずいので、

「りょうお前のリュックやすいだろ!?」と言った。

これがまずかった。

 

りょうが新宿スワンの時の綾野剛に見えた。

信号が青になったのに、りょうは動かなかった。

私もその場を動けなかった。

りょうは

「別に会社名聞いたからって、SNSに書くとかないですからね!!」

と執拗以上に言ってきた。

その内私は、これはオブラートに包まれたりょうからの「警告」かつ「脅迫」だと気付いた。

 

私は財布を出した。

りょうの顔つきが変わったのが分かった。

私は財布から「2000円を出した。」

りょう「いやお金とかやめましょう」と言ってきた。

私が「いやいいから」というのを計2セットやった。

案の定2セット目の終わりで、彼は2000円を速攻ポケットにしまった。

 

りょうはまんべんの笑みで「こんなつもりなかった」と言った。

 

彼は機嫌を直した。

もう一度彼と信号を待ち直した。

「仕事は何をしているの?」と聞くと

「芸人を目指している」と言っていた。

私は、りょうが笑いが分かるやつだと判断し

「いやあ2000円ぽっちでごめんなあ!」と言った。

りょうは

「1000円残しましたね。」と言った。

怖かった。

 

横断歩道を渡り、駅前で最後に

「リュック2000円で買えるだろ?」

と聞いた。

 

「はい!!!」

 

 

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こんな感じのことがありました。

実際僕の気持ちは、「終電を逃せない」「後々に引き伸ばしたくない」「死ぬほど楽しみにしていた、フリースタイルダンジョン(R-指定VS歩歩)気持ちよく見たい。」とかたくさんの気持ちが横行していた。

だから名刺はもらえなかったし、実際もういいかなとか思った。

初対面の人に「キレる」ということをしたことがなかったから、出来なかったし、

雰囲気から、かなり良い飲み会であったのが分かった。

先輩を道に押し倒せるって、かなり良い上司なんだなって気がした。

上司が事の重大さに気が付いて、「血相」が変わった瞬間、

良い飲み会だったのに、急に「現実」を俺が突きつけた感じがして、自分が野暮に思えてきたりした。

サラリーマンを2ヶ月だけやったから、明日の会社の嫌さ加減とか、

今日の飲み会の夢ごごちな感じが痛いほど分かった。

あと俺のリュックを引きちぎった後輩の気持ちになったら、もう許そうとか思った。

って、「怒れない」自分に対して、いつも僕はこうやって言い訳する。

 

そしていつも時間が経過する度に腹が立ってくる。

リュックが1万円したのに、2000円しかもらえなかったこととか。

2000円があまりにも欲しすぎた情けない自分とか

大好きなラーメンが2、3回食える。って思っちゃった自分をぶっ飛ばしたい。

 

あと一番思ったのは、お金を持っていたら正当に請求できたと思う。

「現金欲しい」と思った瞬間、自分が「悪」に感じで気が進まなかった。

金がない奴は考え方が金ない奴の考え方だからダメだ。

 

貰った2000円で、ちぎれやすい安いリュック買って

またあそこの駅前フラついて、あいつらにもう一回裂かれて

次は7億くらいとる。

 

 

 

 

昨日バイト先で起こした完全犯罪の話。

15時30分

僕は病院の中のコンビニでバイトしている。

これは昨日の話。うちのお店は17時00分に閉店。

事件が起きたのは15時30分。

胸ポケットに「1000円」が入ってるのがわかった。

よく僕は、財布にお金を入れず、ポケットにお金を入れることがたくさん

あるため自分のものかと思った。

しかし、ふと「レジのお金だったらどうしよう」。と思った。

僕はおっちょこちょいなのと、意識がないところで行動している時があるので、

その可能性もなくはない感じがした。でも流石にそれはないだろとも思った。

レジから1000円を無意識に抜く

より

記憶のない自分の1000円が胸ポケットに入っている可能性が高いからだ。

 

そんなことを思いながら、胸ポケットから出した1000円を眺めているところを

バイト先のNさんが見ていた。僕は何故か咄嗟に隠してしまった。

 

17時00分

精算の時間。

ここでレジの中のお金がマイナス1000円だったら、僕の胸ポケットに入っている1000円がレジのお金であることは確定。

理由を説明して、1000円を返そうと考えていた。

精算をしてみると金額は

 

「マイナス1500円。」

 

マイナス1500円ってなんだよ。

僕のバイト先では、16時頃に

次の日にレジを開始する分だけの金額を、レジから抜く通称「ニーゴー」という作業がある。

ここでミスって17時の精算の時、レジからマイナスが出てしまうことはよくある。

それかな?と思った。

どうやったて、自分がレジからお金を無意識にでもポケットに入れることが

考えられなかったからだ。それよりも、1万円のお釣りを渡し間違えて、お客さんに1000円多く返してしまった確率の方が高いと考えた。

 

「自分の1000円かもしれないのに返したくない」

「レジから抜くわけがない」

「仮に俺が無意識にでも抜いてたら窃盗罪なのか?」

「ってか15時30分に胸ポケットから不思議そうな顔で、1000を出しているところをNさんに見られている。俺がパクったと思われているのではないか」

「おれは売れないアマチュア芸人。めちゃくちゃ金がないことはバイト先全員が知っている。おれがパクったと思われてるかも知れない」

 

等の考えが頭の中を錯綜していた。

 

 

17時30

バイト先の人達が1000円を捜索し始めた。

一度落ち着くためにトイレに行った。

トイレから帰ってきたら、「ニーゴー」という作業のミスで500円が見つかったと聞いた。

これでレジのお金はマイナス1000円となった。

 

「やば。やっぱ、この1000円バイト先の1000円なのかな。

でもなんて言えばいいんだ。俺ですらこの1000円が、何故俺の胸ポケットに入っているか分からない。」

 

「胸ポケット1000円入ってました。」

 

なんて言える訳がない。というよりも時間が経ちすぎた。

マイナス1000円が出てから、30分は経過している。

こんなに時間が経過すると「盗んだものの、怖くなって返した。」っていう感じになってしまう。

 

どうしようかと、軽くパニックになっていながらも、

俺は

 

「なんで1000円ないんだろ〜〜。」

と口走っていた。

 

18時00分

病院から出た。モヤモヤした。

帰り道、なんとなくもう一度胸ポケットをみたら、

1000円と一緒にレシートがあった。そのレシートにお預かり「1000円」と書いてあった。

全て合点がいってしまっった。

 

 

事件の真相

僕はバイト先の前でタバコを吸いながら、

「皆さんにお集まり頂いたのは他でもありません。先程起きました、「1000円札窃盗事件」の犯人はこの中にいます。」

的な気分で、推理を始めた。

自分が追い詰められていくのがわかった。

 

 

俺探偵「落合さん。あなたは普段お客さんからお金を支払ったら、お客さんがその場を立ち去るまでお金をそのままにしておきますよね。違いますか?」

 

俺「は、はい。そうです。」

 

俺探偵「そして課長に以前「お客様からお預かりしたお金をレジの上に一回おきなさい。」と怒られた。

そして今日課長が偶然お店に来ていて、あなたのレジを打つ姿を見ていた。

あなたは課長に怒られるのが嫌で、

「客から預かったお金をレジ上に置く」という全く身体に馴染んでいないという行為をした。

 

俺「はい。そうですけど、それと今回の事件は何ら関わりがないですよ」

 

俺探偵「その1000円。もう一度見せてください。レシートより小さく折りたたんであります。

あなたはレシートを捨てる時、一回胸ポケットにしまいこむという癖がありますよね。」

 

俺「だからそれと今回の事件は全く関係のない話だ!!何度言った」

 

俺探偵「あるんですよ。大いに。」

 

俺「!????」

 

俺探偵「お客さんが受け取らなかったレシートを一時的に置いておく場所と、

お金を一時的に置いておく場所が一致しているんです。

つまりは、小さく折りたたんで渡された1000円札を、あなたはレジに置いた。

そしてその上にレシートを重ねてしまった。あなたは気づかずにレシートと一緒に1000円札を胸に入れてしまったのですよ。

これはあなた自身も気がつかない完全犯罪だったのです」

 

疑念は晴れないまま

僕は心が折れた。

あまりに色んなことが重なりすぎて、他の店員にこの長さの説明をすることは出来ない。

もう盗んだ言い訳をしているようにしか聞こえない。

ひとまず、店員全員の携帯に電話をし

凄いかいつまんだ説明をした。

「1000円札僕が持ってました。レシートを胸に入れる癖がありまして。胸に10000円冊があるのは気づいてたんですけど、店のものだとは思わなくて」

 

レシートを胸に入れる癖

 

というワードのうさんくささが凄かった。

 

今日1000円を返しにいった。

「上の人には今回限りは言いません。次何かあったら、疑われますからね」

と、盗んだお前に今回限りのチャンスをやる。

的なニュアンスだった。

 

明日からバイト行きずれ〜〜〜〜〜

 

写真はその1000円とレシート。

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