統合失調症を自力で治した話。

マジきつい統合失調症

大学3年生くらいの時おそらく僕は統合失調症だった。
なんだよ自称かよって思われるかもしれないけど、振り返ればそうだった。

統合失調症だと思われる時期は、そんな病気があるなんて知らなかったから
余計にきつかった。
大学に行かなくなって、ずっと家にいた頃にその症状は如実にではじめた。

 

考えが漏れている!?

まずは、口を少しでも開けていると自分の声が漏れてそれが全部他人に聞こえていると思ってた。
だから、外にいるときは必ず口をギュッと閉じていたし、口を開けていると
全部自分の声が周囲の人に聞こえていると思った。
何回も家で自分の声を録音しては、再生し早口で話したり、小さな声で話したり
本当に周囲に声が聞こえているのか何度も確かめていた記憶がある。
自分の声や考えが外に漏れていると認識し始めてから、
今度は思ってはいけないことを思ってしまうようになった。
「僕を殺してください」とかよく思っちゃって
そんな時に口が開いていると、誰かに自分を殺すように依頼しちゃったから、
俺は本気で殺されるんだと思ってた。
さらに輪をかけて、カメラがこわかった。外に出ると車にもカメラが付いているし、
お店にも、エレベーターにもある。全部見られてると思うと、頭がおかしくなりそうだった。
近くのコンビニに行くまでも、口をギュっと閉じていて、少しでも開けてしまうと
不安になって、家に帰って「聞かれた」って何時間も悩んでいた。
何階建ての建物だって、絶対エレベーターは乗らなかった。
大学のトイレに「防犯カメラ作動中」の張り紙があって、怖くなって
「今、防犯カメラのレポートを書いているんですけど、大学に防犯カメラあるんですか?」
て電話をしたりとかしてたから本当にイかれてたと思う。

今思えば、ばかばかしい

よく覚えているのが、お台場に女の子と遊びに行った時
とっても楽しくてワクワクしていたのに、
フジテレビの前で朝の天気予報を収録していて、愕然としたことがある。
全国放送で俺の頭の中の考えが流れたって思って、
「俺の声聞こえたかな?」って何回も女の子に確認してた。絶対聞こえない距離だったのに。

他にも今考えると相当やばくて、買ったAVの中にカメラがあると思って
見る前にハサミで切り刻んだり、
自慰行為をする前とした後、隣の人に聞かれたかもと思って
汗だくで全裸のまま、1時間くらい壁に耳をつけていた事もよくあった。

自力で治した統合失調症

さすがにしんどいなって、思ってきた頃
なんかのテレビで、脳の考え方は癖だっていうのを見て
自分の脳を強制しようと思った。

一回でもカメラのことで悩みそうになったら、
どんなに辛くても、どんない僕の考えが他人に筒抜けだと思っても
無視するってのを続けた。外にも出たり、友人と遊ぶようにもした。

そしたら、徐々に治ってきて楽になった。
治ったというか、凄いポジティブに無理やり振り切った感じだ。

今も通っているラジオ番組に、初めてお邪魔した頃は
嬉しかったけど、声が漏れていると思ってたから
自分がトークする立場じゃなくても凄い地獄でもあった。
でも今は、全然そんなこと考えないから、本当に良くなったんだなと思う。

でも、8割の人が再発するらしいからおっかなさもあるし、
今も、凄いアンバランスな感じで自分のメンタル面をやりくりしていると思う。

でもそのおかしかった頃が、1番ラジオ読まれてたから
戻っちゃってもオッケ〜〜

終わり。