綾野剛

綾野剛に似てない?】

バイト先で女の子にそう言われた。

「似てないよ〜。」と言った。

内心嬉しかった。自分が綾野剛に似ているかどうか考えたことがなかったし、皆もそうだと思う。だが、俺は「綾野剛に似ている」という嫌疑をかけられたことにより、

俺は「綾野剛に似ているかどうか」を考える権利を得たのだ。

 

で、考えた末

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似てます。

 

個人的な見解ではあるが、似てました。

僕の主観とその女の子の客観で紡ぎだした答えは「似てます」なのだ。

 

が、2人の意見だと心許ないというのも本音なので、友人に聞くと

声を揃えて「似てない」という。

 

声を揃えてと言っても、友人2人にしか聞いていない。

だから今は、「似てる派(俺&女の子)」2票「似てない派(友人2人)」2票とイーブンな状況なのだ。ここまでにしといてやろうと言った感じで、これ以上は人に聞かないことにした。

大きな収穫として、認めたくはないものだが、僕を綾野剛に「似てない」と思う人がいるという事が分かった。

 

ここからが本題だ。

その女の子は兎にも角にも僕を「綾野剛似」だと思ってくれているらしい。

綾野剛に似ている」➡︎「身近な知人だと1番綾野剛かな」➡︎「私にとっての綾野剛だ」➡︎「俺は君にとっての綾野剛だよ」➡︎「どうも。綾野剛です!!」

となる。

彼女は会うたびに「綾野剛〜〜!」と言ってくれる。

俺も「ちっす。俺、綾野剛っす。」顔で「またまた〜」とか言って、俺が綾野剛になれる時間を楽しんでいた。

 

それが3回、4回、会うたびに「綾野剛だ〜」と言われ

5回目くらいの「あ!!綾野剛だ〜〜!!」の時

「俺、馬鹿にされてんじゃね?」とシンプルに思った。

よくよく冷静になってみると、彼女の同僚の女の子がなんかニヤニヤしてる。

 

俺はもしかしたら「綾野剛」ではないのかもしれない。とその時思った。

俺は綾野剛になりたかった。でも、俺は彼女なしでは綾野剛にはなれない。

彼女の中の俺が綾野剛であるからだ。

彼女に綾野剛になれる時間を奪われた俺は、とても苛立った。

 

その後も会うたびに「あ、綾野剛〜〜」と言われたが、綾野剛としての自信を失っている俺コト綾野剛は、綾野剛にはなりきれなかった。

今までは「綾野剛だ〜〜」と言われると「キリッッッ」とした顔をしていたのだが、もうどうゆう顔をしていいのか分からなくなった。

 

綾野剛になれない生活はひどく苦しかった。

もうこんな綾野剛じゃない生活は嫌だ!!!!!!!

僕は、怖かったけど、僕は彼女に、俺が「綾野剛」か「否」か。

「YES綾野剛」なのか「NOT綾野剛」なのかを聞いてみることにした。

だが、普通に聞いても彼女の真意は掴めない。

きっと「綾野剛だよ〜」と言ってくるだろうし、てか現に「俺って本当に綾野剛に似ている?(笑)(笑)」みたいな感じで聞いたら、「うん似ているよ!」と万遍の笑みなのか、万遍に皮肉を込めたニヤニヤだったのかは、分からないがそう言われたからだ。

 

僕は次「綾野剛だ〜」と言われた時のために弾を込めた。

この弾は彼女の本音を抉り出すものだ。

 

外はピーカン。未の刻。彼女は僕が働いているコンビニに、必ずちょっと遅めのお昼ご飯を買いに来る。予想通りの展開。そして僕を見つけた彼女はこう言うのだろう

 

「あ!!綾野剛だ〜〜。」

ホラきた。

状況は整った。

「またまた〜〜。ってか俺本当に似てる?(笑)(笑)」

(似てないよと言って僕をめちゃくちゃにして欲しい。お前に綾野剛ではないと、俺に叩き込んで欲しい。内心、僕も、彼女の本音を抉り出すために込めた弾を放ちたくはなかった)

 

「似てるよ〜〜!」

 

お膳立ては整ってしまった。

 

後は、僕が勇気を持って引き金を引くだけだ。

僕は彼女に弾を放った。

 

「じゃイケるんだよね?」

 

「え???」

彼女は唖然としていた。

 

僕は撃つてをとめなかった。全て自分に跳ね返ってくるとも知らずに。

「いやだから、本当に俺が綾野剛に似てるんだったら、〇〇ちゃんのこと俺、もうイケたって事でいいよね?実際にはイカないけど、もうイケたって事にしていいんだよね?」

 

「あはははは!!!!じゃね〜〜!!」

って言われた。俺を綾野剛だと思っているのなら、「うん。私イケるよ。超イケる。だって君、、、綾野剛じゃんか。」って言われたはずだ。

でも「軽く流された」ってことは俺は綾野剛じゃないって事なのか。

その時初めて「綾野剛」って何だろうって思った。

俺、そもそも綾野剛じゃないしって。

 

次の日

「お!綾野剛!!」

って言われたから

「またまた〜(キリッッ)」ってしておいた。

 

俺は綾野剛だ。

 

財布を落としてしまって中身を抜かれた話。

「今日の車掌の声クリスペプラーみたいだ!すげえ!(原文ママ)」

とツイートした時、僕は財布を落としていたらしい。

でも本当にクリスペプラーみたいだった。あんなFM感ある、「車掌」に縛られていない車掌は初めてだった。みんなにも聞いてほしかった。

 

バイト先に着いて、リュックが全開君だった時に財布がないことに気がついた。

急いで電車の忘れ物センターに電話したところ、僕の財布はあった。

「イエ〜〜〜イ!!!ヤッフ〜〜!」と思って、念のため財布の残高を聞いてみたところ

「956円ですね」とバカみたいな返答がきたもので小生仰天しました。

 

全ての金が抜かれていた。

 

僕は昨日口座から残高の全てを、おろしたばっかりだったのだ。

誰かが「財布の中身を抜くところ」を想像したら、とても切なくなった。よく分からないけど、抜いた人にも同情してしまった。くるぶしが割れたらいい。家族がすぐ治る風邪をひけばいい。

 

どれくらい切なかったかというと、母親の笑顔が頭に浮かんだくらい。

 

露骨に落ち込んでいると1人の職場のおばさんに「どうしたの?」と聞かれた。

「口座から残高の全てをおろしたばかりのお金が入った、財布を落とし、全ての中身を抜かれた」と話をしたら「いくら?」と聞かれた。

「9000円」と答えたら、

「数万円ならまだしも、9000円!?」

「てか全財産が9000円しかないの?」方向に話が進んでしまった。

 

僕は貯金もないし、毎月給料の20日前には手持ちが1万円を切るのが当たり前のことだったから、話の進み方が予想外すぎて誠に驚いた。

 

 

おばさんが「落合君財布無くしたんだって〜〜!」と周囲に広めだし

次々と「いくら無くしたの?」ラッシュが僕へと相次いだ。

 

「3万円ですね」と答えるようになっていた。

 

「3万はきついね〜〜〜」

「っすよね〜。タバコ1箱買うたびに、カートン6箱分無くしたのかよ〜とか思っちゃいますもん」

自分がついた嘘に、具体性を持たせるたび嫌な気持ちになった。

 

別に同情して欲しかった訳ではないのだが、「いくら抜かれたの?」と聞かれ

正直に「9000円」と答えると向こうからの「肩透かしなんですわ」を感じた。

 

全財産が「9000円」しかない奴にとって、「9000円」紛失するということは、「8万兆円」持ってる奴にとって「8万兆円」紛失するということ。

「3万円」無くしたと嘘吹く奴にとっての「9000円」は「70万円」みたいなとこあるから。

 

 

明日ガストで朝フレンチトーストするの楽しみにしてたのにな〜〜〜〜〜〜〜〜。

 

 

 

 

 

僕がやっているプールサイドの25Mラジオについての話。

自分のブログがどれくらい読まれているかアクセス数を確認した所、思ったよりも読んで頂けてるみたいで驚きました。想定が7人だったということもあります。

見て頂けているなら、告知しようやないかいうことで、

今日は自分がやっているラジオについて書こうと思います。

 

僕、こと、落合のダッチワイフは、秦透哉という人と「プールサイド」というコンビを組んでいます。

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大学生の時、僕がラジオが好きだったので「ラジオをやってみよう。」と彼を誘ってみた所、快く快諾してくれました。

二人でラジオをやるならコンビ名がいるなということで、「プールサイド」というコンビ名をつけました。

たまに、ライブに出たりしています。

 

秦という男は、ビットワールドという番組にトーヤ役で出演していたり、スマップとテレビジョンでレモンを持ったり、カルピスのCM に出たりとイケイケの子役でした。そして現在は広告代理店に勤めている甘いマスクを持った男の子です。

秦透哉 - Wikipedia

 

僕は、親父が有り得ない死に方をしたり、実家がなくなったり、会社を2ヶ月で辞めたことを未だに親に言えてなかったり、現在はコンビニのレジ打ちを軸にハニカンだりしている、イケイケの母子家庭です。

 

かれこれこのラジオを二年以上は続けています、

最近100回目の放送を迎えたところです。

 

今まで、2年間ラップバトルをしたり、リスナーの皆さんから自前の服の写真を送ってもらい「最強おしゃれさん」を決定したり、想像上の女子会をしたり、ゲストを呼んでお喋りしたり、時に傷つけあったり、笑ったり、誰かの悪口を言ったり、お互いの価値観をぶつけ合ったり、泣いたり、また笑ったりしました。

 

毎週日曜日21時00分から生放送をしています。

 

明日は、「ラジオ」というメールテーマでお便りを募集しています。

そして新企画「PSマガジン」(気になるもの、好きなものを特集しプレゼンするコーナー)では「MCバトル」を特集したいと思います。

 

ちなみに先週は

売れる為の3B/秦の想定外のお悩み解決、落合のえげつないアプローチからの悩み回答

全米が泣いたとか言い始めたら終わり。/出てくる登場人物がいまや跡形もない話

モテナイは間違い/「深いね〜」って言ったらちゃんと乗ってくれないと俺が浅いやつになっちゃうって話。/恋の理論「はしご理論」だったらお前を消す話/男のチンピクは恋。/「可愛いあの娘」が毎日いたら恋/女子にチョコを叩きつけてしまった話

ブッコッミの三枚堂達也の話等々をしました。

 

僕はラジオを聞いてもらうのが1番嬉しいです。

ど素人二人のおしゃべりですが、差し支えがなければ是非聞いて欲しいです!

相談、質問、なんでも受け付けております!

アドレスは

poolsideyoroshiku@gmail.com

まで。

 

名刺や、ステッカー等ノベルティーも配っております。

 

 

僕らの写真や僕が書いた放送後記等はこちらから!

投稿も、聞くこともできます!

www.poolside-25m.com

 

それではまた明日。

 

葬式とMEGAドンキ

友人と放課後自転車を漕いだ。

そんなことはよくあることだが、この日は違った。

クラスの男友達10数人と共にチャリを漕いでいたからだ。

横に大きく広がったり、縦に長い列を作ったりと変形しながら目的地へ向かい、

「やべえ最強の軍隊みてえだなあ。」と僕は思った。し多分口に出したと思う。

 

放課後気の知れた仲間大勢とチャリを漕げるなんて最高に楽しいし、

目的地がどこか分からないのもより一層イベント感が強まってテンションが爆上がりした。

目的地を知ることで、この楽しいのがいつ終わってしまうのか分かるのが嫌だったから、僕は敢えて聞かないことにした。

そうゆえば「いつ終わってしまうのか分からない」と言ったら、

同じクラスの友達のY君のお父さん突然終わってしまったらしいぜ!!

行き先の場所、つまり目的地は分からなくても、目的は分かっていた。

我々は、同じクラスの友達のY君のお父さんのお葬式に行くのだ!!!

 

誰もが楽しさを押し殺していた。楽しそうな顔をすると不謹慎な気がするからだ。

でも正直俺は放課後の自転車置き場の時点で、ピザを注文したくなるくらい楽しかった。

葬式会場は結構遠くにあるってことだけは聞いていたから、

「おいおいチャリでこのメンツで長旅かよ!激やばじゃん!」と浮かれまくっていた。

でも皆、Y君の浮いていったお父さんを悼む会は、かなり沈んでいると噂には聞いていたので、温度差を出さないようにした。

目的地までの「はしゃぎ」と、目的地からの「悼む行為」にできるだけギャップが生まれないように、皆、チャリを爆走させながらそれぞれが「これから悼む人」を演じた。

 

葬式会場は結構遠くて、田舎の方まできた。

「やばいよなあ〜〜。広い道大勢でチャリ漕ぐのクソ楽しいよな〜〜。」

とか内心思いながら、テストの話とか、とにかく学校の話をした。

できるだけ笑いが生まれないように、盛り上がらないように皆徹していた。

 

目の前の奴が道の幅を満遍なく使って、ジグザグに走行した時は

「お前切り込むの!?いけるの?この辛気臭い風の雰囲気に風穴あけれんの?」と期待したものだが、彼もすぐに直走してまったのを覚えている。

 

先頭の奴が「そろそろ近いよ〜〜」と言った。

俺はとても残念だった。こんな嘘くさい面は辞めて、皆でハシャギながらチャリ漕げばよかった。と後悔した。でもこの後悔してる感じを「悼む」感じにすり替えればいいかとか思っていた。

俺は親父が幼い頃に死んでいるから、ぶっちゃけ高3で親父が死ぬなんて大したことないよ的な部分があった。なんなら先輩風ガンガンに吹かしてやろうかと思った。

女子が教室で「Y君可哀想。。」とか言ってるの聞いて、シンプルに「ずるっ!!」と思った。俺は後輩の試合を、OBとして見に行く感覚だったから、そんなに同情してなかった。だから、皆ともっと楽しくチャリを漕ぎたかった。

皆の口数が減ってきてしまった。そろそろお葬式よろしく的な、真っ暗な雰囲気が全体を包み込んでいた。

「ME、ド、かね?」

遠くから何かが聞こえた。もう一度先頭の方に耳を澄ましてみる。

「ME、ドキ、かね?」

僕は、何故かその声が、この葬式暗雲ムードに差し込んだ一筋の光のような気がした。

 

「なに〜〜〜!?」僕はウチワを仰ぎながら先頭を走るクラス1の馬鹿に大声で聞いた。

 

「MEGAドンキ行かね???」

 

一筋の光どころじゃなかった。ハイビームだった。

 

内心「あまりにお葬式と離れすぎてんな。というかお葬式の対義語がドンキホーテみたいなとこあるし、プライスレスとかほざかれがちの人の命を悼む会の前に、激安の殿堂にいっていいのか。いいのかドンキ行って。てか待てよ。俺人生でドンキ行ったことねえじゃん。初ドンキじゃん。50号にできたドンキ行くつもりだったけど、後にとっておいたんだよな。てかドンキ行く前にMEGAとか行っていいのか?前作知らなくても2から楽しめるの?逆にあれか、スターウォーズ的な?順不同的な?MEGAで出てきたいかにも敵ですみたいな奴が、実は1で死んだはずのお父さんでした的な?てか死んだお父さんとかいうなよ。スターウォーズみてみよ今度。」みたいな事を思っていた。

俺は簡単に乗ると軽薄な奴だと思われるので、

牽制球として「なんでドンキ行くの?」と聞いた。

 

クラス1馬鹿な彼は

「近くにあんだよ」と言ってくれた。

 

最高。

 

清々しかった。

 

皆颯爽と笑顔でMEGAドンキへとチャリを漕いだ。爆漕ぎした。

 

俺はドンキ童貞卒業いや、初MEGAドンキ童貞卒業を果たした(プロ(MEGA

)で捨てたドンキ童貞は、ドンキ童貞を捨てたことにならない的な野暮な意見はいらない)。俺はMEGAドンキでプラスチックのカラーボールを買おうかずっと悩み、そこに立ち尽くしていた。

悩んで結果「葬式だし辞めっか。」と思い。辞めた。

 

クラスの女子も何故かMEGAドンキに合流しなんだかんだ楽しかった。

「うわ〜青春じゃん」と思った。

そして俺らは葬式に向かった。

 

会場につくと、流石に皆緊張していた。

俺は「これこれ〜〜」みたいな顔をしていたが、式場のトイレで思ったよりも自分が喋っていて、緊張を自覚した。

 

お焼香をあげる時、横一列家族の顔が同じで笑いそうになった。

しっかりと引き継いでることに集中すればする程笑いそうになったので、

頑張って堪えた。

 

でもとても悲しかった。僕はお焼香をあげたあと、トイレにダッシュして泣いてしまったのを覚えている。

 

式が終わってからY君が僕らの元にきてくれた。

Y君が気の毒に思えた僕は、「俺もお父さん失ってるから気持ちは少しはわかるよ。」と伝えると、Y君が少し引いた顔をしていたのを今思い出してイライラしてきた。

 

「きてくれてありがとう。」Y君は涙目で僕らにお礼を行った。

 

「Y!!これ何時に終わるの?俺らと夜焼肉食い行こ!!元気出せよ!!」とクラス1のバカは言った。

 

清々し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

 

おしまい。

 

 

 

 

 

我慢汁と早弁

毎日ブログを書こうと決めてから、2ヶ月経過したと思うと

2ヶ月経ったんだなって感じがする。

 

それはそうとして、今日バイトが終わって、帰りの電車に乗っている時

ふと「我慢汁」について思った。

というより「我慢汁」と命名したやつに対してものすごいイライラした。

 

そもそも我慢汁とは

男性が性的興奮を感じた際に尿道球腺から尿道内に分泌され、外尿道口から体外に排出されたものらしい。

正式名称は尿道球腺液(にょうどうきゅうせんえき)というらしい。

wikipediaに若干の塩味を伴う。と書いてあって笑っちゃった。

我慢汁の別名として「先走り汁」なんていうのもある。

 

それにしても、尿道球腺液を我慢汁と名付けた奴は本当に意地の悪いやつだ。

手コキでもされて、ただ、ただただ尿道球腺液が出ただけなのに

それを恥ずかしいと思った自意識過剰の男が「ごめん我慢汁出ちゃったでヤンス」的なおどけ方をしたのだろう。

それか、手コキをしている方の女が、ただ、ただただ尿道球腺液が出ただけなのに、

「何そんなに我慢汁出しちゃって?」的な、私のことを早く抱きたくて仕方がないの?もう、この後のズッコンバッコンを想像して先走っちゃって〜〜〜。的なニュアンスで使ったのだとしたら、エゴだ。我慢するしないに関わらず、刺激に対して尿道球腺液が溢れ出ただけなのだ。決して尿道球腺液は射性をゴールとしたアイドリングなのではない。

 

「先走り汁」はまだ良い。「我慢」ってのがやばい。

尿道球腺液が溢れ出たことに対して、こっちの感情が入ってしまっているし、

「汁」に対して「我慢」しているのに、我慢しきれなかった「汁」を「我慢汁」と名付けられているのがやばい。

 

ピンとこない人は弁当で考えて欲しい。

「早弁」

早弁とは、クラスでイジラレ役に徹することでそこそこのポジションに居座ることに成功している、わんぱくなぽっちゃりボ〜イが2限終わりくらいで、早めにいったろ〜的な感じで、弁当を食う活動のことだ。早く弁当を食うことより、「早弁してんじゃ〜〜ん」と言われることが目的であり、飽和状態である学校生活にちょっとしたエンタメを滲ませる行為でもある。アドリブに見せかけた予定調和のなにものでもない。

 

早弁は謂わば「先走り弁当」である。

でも「我慢弁当」ではない。「我慢弁当」というのは、給食の時間まで食べたかった弁当をずっと我慢して、やっと規定された時間通りに食べれた弁当のことをいう。

「早弁」している奴に「お前我慢弁当してんじゃ〜〜ん」って言える奴は

人の心を失ってしまっている。

現在進行形で弁当を食べている奴に対して、お前我慢弁当しているななんて俺は言えない。

 

我慢汁なんて言わないで欲しい、

仮に君に興奮して出てしまった汁だとしても、俺の感情ごと名称で呼ばないで欲しい。

せめてフライング汁とか、フライングでお馴染みの「イアンソープ汁」とよんで欲しい。

 

おしまい。

 

 

 

 

 

「人生はC2の板橋JCT(体育会系との合流編)」

この世で僕が苦手なものを3つあげるとしたら

野球部のエナメルバッグとOBと先輩だ。

野球部のエナメルバッグとかけまして「OB」と「先輩」とときます。

その心はどれもデカいでしょう。って感じだ。

つまり、物質的にも、存在感(エナメルバッグは電車の中の存在感がやばい。あれがなかったら、この世界はもう少し広くなる)も、態度(エナメルバッグはリュックサックとかと比べると太々しい。)もデカくて、僕に「不自由」を与える。

エナメルバッグがいくらかマシなのは、誘ってこないからだ。

 

何故苦手なのか、それは小中高大と先輩も後輩もいたことがないからであろう。

中高大と私立に通っていて、【TEAM運動一筋ズ】とは関わった事がない。

 

私立と言ってもピンキリで、高校の頃は、エナメルバッガーズとは校舎が違っていたのだ。僕らは特進1と言われ、筋肉エナメルバッガーズは特進2と言われた。

なんだ「2」か。と思っていた。

高校1年は特殊で、中高一貫だったため、中学生の友達全員がそのまんま同じクラスになった。

「運動」と関わりがなかったためか、非常に風通しも悪く、放課後はデパートの女性下着売り場の前のベンチでモンハンをやったり(B-BOYみたいな服を買いに来た特進2の連中に笑われてた)、笑う事もなんかジメジメした、非常に湿気臭い雰囲気だった。

今でも僕はその湿気を身にまとっている。

何が言いたいかと言うと、体育会系や、先輩への耐性が全くないのだ。

人格が形成されかけている17歳の僕に、学校側がしたことは、

「体育会系」を校舎ごと隔離したということ。

つまり、「体育会系とは野蛮な文化だ!」「関わってはいけない!」と学校側に教育されてしまったのだ。

そして学校側は、「反体育会系的思想」を僕に、叩き込むだけ叩き込んで

後はご自由にと、僕を社会へと突き放したのだ。

 

それから数年が経ち24歳になった今気がついた事がある。

社会って特2の奴らとクラス同じなのかよ!!!って事だ。

勘違いをしていた。僕が教わった、義務教育では、体育会系は常に僕と隔離された関係にあり、交わる事もないし、交わってはいけないと。

でもそんな事はなかった。

最近車を運転した事がないのに

「首都高は怖くて走れない」っていう人達の気持ちがよくわかる。

学校生活までは各々分岐していたが、社会は首都高だったのだ。

 

――合流で気をつけるべきポイントはなんですか?

 たとえば神田橋JCTでの八重洲線からC1内回りへの合流は、加速車線が短く、右側から本線の追い越し車線側に合流します。また、同じように谷町JCTでの3号渋谷線からC1内回りへの合流も右からの車線への合流になります。このふたつを含めて「右側からの車線への合流」は、合流する側も合流される側も注意すべきポイントです。ルート上で、合流が本線の右からか左からか予習しておくといいと思います

 

なんて言われても全くわからないのと同じで、「体育会系」との合流がうまく出来ない僕は、路肩に止まって入れそうなとこがないか、ずっと待っている。

でも、ない。スピードが早い。体育会系やら、先輩に慣れてる奴らは、ガンガン合流している。よく見ると、傷がついてる。過去に傷がついた経験があるのだろう。

僕は一つも傷がない、新車。首都高に乗る前(同い年の友人といる時)はガンガントバス。俺はスピード狂だ。でも、首都高は無理だ。

 

悩んでいても仕方がないと、最近合流を試みている。

ガッと寄せて事故りそうになって、路肩で休む。そんな事の繰り返しだ。

 

書いていたら嫌な気持ちになってきたので、今日はここまで。

次は「体育会系との合流(飯編)」を書きます。

 

 

ただの屍のようだ。

電車に乗ってスマホを見ていたら、急に画面におばあさんが出てきた。

とゆうか、おばあさん越しに僕は、スマホを覗いていた。

僕のスマホなのに、僕より先にスマホの情報をおばあさんが得ていた。

俺の前におばあさんの頭があったのでいたので、

頭の出所を見てみると、それは隣の席に座っている老婆の体から出ていた。

あ、隣の席のおばあさんが俺のスマホを覗き込んでいるんだ。

と理解し、

そのおばあさんの顔を覗き込むと、

「携帯を持っていないからどうゆうものなのかと思って。」

と2回言っていた。1回目はイヤホンをしていたから、よく分からなかった。

 

「ああそうなんですか。携帯持ってないんですか?」

と聞くと

「そうなの。」と答えた。

目的の駅まで着くまで話しこもうと決め、

「でも、携帯がないと不便じゃないですか?ほら何かあった時とか、手元に携帯があったら、救急車にすぐ連絡できるじゃないですか?」というと

「もう私80になるの。私以外、みんなあの世に行ってしまったから、もう何もないわ。アハハハハ」と笑っていた。

「もう80歳になるんですか?(老人が、自分の歳を自然に放り込んできた場合は、そこに触れてあげるのが鉄則)」

というと、おばあさんは「そうなのよ。」と案の定大いに喜び、

この街にずっと住んでるだの、私が若かった頃はだの、僕のリアクションを無視して話し始めた。

これから美術館に行くと勝手に話していたので、僕も話しに参加しようと

おばあさんが話している途中だが、お構いなしに

「あ!僕この前岡本太郎美術館に行きましたよ!!」と言った。

 

音がなくなってしまった。

 

僕は咄嗟に、手元のスマホで救急車を呼ぼうと思った。

電車が止まったかと思うと、

「ではまた。」とどこかに消えていってしまった。